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MicrosoftOfficeSpecialist Word2003 試験対策&スキルアップ

著者E-Trainer.jp
出版社秀和システム
価格2,100円
発売2004/06/23

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著者インタビュー: 名畑一美 さん

> MicrosoftOfficeSpecialist Word2003 試験対策&スキルアップ


> 執筆のきっかけ
  − 今回の書籍を執筆することになったきっかけを教えてください
  Office Specialist対策の書籍を出すという企画があがったときに、立候補させていただきました。
それまでは、お手伝いとして2冊の本に携わりましたが、1冊の書籍を最初から最後までやりたいと思っていたので、担当させていただくことになり、嬉しく思いましたが、それがPMまで担当するとは想像すらしていなかったので、とにかくビックリしました。
  − ライター養成講座の受講後、どれくらい経っているか教えてください
  以前から、いつか自分で本を書いてみたいなという気持ちはあったものの、特にアクションは起こしていませんでした。
インストラクタのMLでE-Trainer.jpのWebサイトを知り、インストラクタ養成講座を受講したのが昨年の夏でした。
そのときのセミナーで、講師の方からお話を伺い、ますます興味を持ちました。
9月にライター養成講座を受講しましたが、受講より少し前に、Excel関数書籍のお手伝いの仕事などを紹介していただき、現在の書籍を担当しました。
  − 今回の書籍のコンセプトや対象者を教えてください
  初心者の方にもわかりやすいように、書籍の操作手順には、ステップごとに1つの画像を入れているため、操作で迷うことはないかと思われます。
また、学習の仕方や試験とはどういうものかの不安を持つ方が多いかと思いましたので、書籍での学習方法やQ&Aを盛り込み、読者の方に安心して受験に臨んでいただけるように考えました。
この書籍は、問題量も豊富ですので、基本操作の知識が身についている方には、本番さながらのCD模擬問題を解いていただくことにより、短期間で試験に慣れていただけると思います。
> 執筆中
  − 実質、どれくらいの期間で執筆されたのですか?
  今年1月にプロジェクトが開始したものの、待機の時間が少しあったこともあり、校正を終了したのが5月中旬です。
書籍そのものの執筆よりも付録CDの模擬問題や確認問題作成の方が苦労し、時間もかかりました。
  − どのようなことに注意して執筆されましたか?
  読者の立場になり、わかりやすい表現を使用することを心掛けたつもりです。
また、何人かで執筆していたので、書き方にゆれが出ないように気をつけ、疑問があれば、メンバー間で話し合いました。
  − 途中で「もうやめたい」と思われたことはありましたか?
  「やめたい」というより「辛い」というのが適切かもしれません。
風邪をひいたりして体調が悪くなった時もパソコンに向かわなければなりません。
でも辛いのは自分だけじゃないので、辛いことが理由でやめたいとは思いませんでした。
ただ、私的なことでいろいろとあり、関係者の方へご迷惑をおかけした時は、辞めるべきか悩みました。
  − 大変だったこと、辛かったことは何ですか?
  上記の私的なことと関連しますが、執筆中は、なぜか不幸が重なりました。
パソコンが2度もクラッシュして、HDDのデータが失ったり、新しいパソコンを購入しても不良品だったりと...。
他にもいろいろとあったのですが、一時期パソコンがなくなり、夜中〜朝までインターネットカフェに通い詰めたこともありました。
その時はちょうど締め切りを控えた大事な時期で、さすがに、関係者の方々へ迷惑をかけてしまい、執筆を続けようかどうか悩みました。
ですが、周りの方に支えていただきながら最後まで続けることができました。
  − 逆に、楽だったこと、楽しかったことは何ですか?
  楽しかったことというより、嬉しかったこととして、パソコンが使えなくなった時、同じチームのメンバーやExcelチームのPMさんをはじめ、みなさんにフォローをしていただき、なんとか大事に至らなかったのですが、みなさんの支えがあったからこそ、書籍を完成させることができました。
本当に感謝しています。
そのことを思い出すだけで、今でも涙が出てきます。
悩んだり、落ち込んだりした時に、メンタルな部分でも支えていただき、仲間意識の強さを感じました。
仕事をする上で、チームワークは大切だと思います。
> 執筆後
  − 入稿した感想を教えてください
  ひとり、部屋で泣きました。
やった〜、終わった!という気持ちではなく、修正箇所が他にもあるのではないか?やり残したことはないか?という気持ちで不安でいっぱいでした。
  − 出来上がった書籍が実際に書店に並んでいるのを見ていかがでしたか?
 

地元のいちばん大きな本屋で見たとき、棚にWord、Excel共に2冊ずつ並んでいるのを見た時、嬉しさと同時に恥ずかしさがありました。
平積みではなかったのが残念ですが、でも、数十分その棚を見つめていては、これまでのことが頭の中で回想シーンのように流れていました。

> さいごに
  − E-Trainer.jpのテクニカルライター養成講座についてはどう思われますか?
  執筆の経験/未経験を問わず、E-Trainer.jpで執筆をするのであれば、事前に受講しておいた方が良いと思います。
私自身、執筆は初めてだったので、執筆の流れや業界で使用する言葉を理解することもできましたし、1冊の本が完成されるまでの過程を知り、勉強になりました。
また、実際に執筆している方々の体験談を聞くと自分も頑張ろうという気にさせられます。
このようなためになる講座って他にはないですよね。
  − ライターを目指されている方にアドバイスをお願いします
  もし書いてみたいと思うのであれば、まずはそのやる気を行動にうつしてみてください。
「スキル、経験がないから」と悩む時間はもったいないです(と自分自身でそう痛感しました)。
向いているか、向いていないか?それは一度書いてみると答えが出るかもしれません。
E-Trainer.jpでは、一人で書く書籍もありますが、はじめは、何人かで一緒に書くことになるので、協調性のあることが必須条件となります。また、最後までやり遂げる責任感も必要ですし、睡眠不足が続きますので、忍耐力も必要かなと思います。
こう書くと辛いことが多いような気もしますが、自分の書いたものが本になったときの感動は言葉に言い表せません。
是非その気持ちを味わってください。
  − 今後もライターのお仕事を継続されますか?
  執筆中は睡眠不足が続き、結構身体にこたえます。
そんな時、この執筆が終わったら、少し休養でもとってのんびりしようとか、ぱーっと遊びに行こうなどと考えます。
ですが、不思議なことに執筆が終わると、それまで辛かったはずなのに、辛かったことを忘れてしまうというか、知らないうちにその辛さが思い出に変わっているのです。
そして、また本を書きたい!と思ってしまう自分がいます。それだけ魅力があるということなんだと思います。
まだまだ勉強不足ですが、今回の反省を次の書籍に活かしていければと思っています。
  − 著書の宣伝をどうぞ!
  他社では「問題集」を発売しているところが多いかと思いますが、こちらは、「参考書」と「問題集」を兼ね備えていますので、基本から学びたい初心者の方には最適です。
また、書籍の章末問題をはじめ、付録のCDに収録されている模擬問題、確認問題等、とにかく問題量が豊富なため、ある程度操作ができる方にも満足していただけると思います。
是非、この書籍で合格を勝ち取って、更なるスキルアップを目指してください。